No.26

生活とか写真とか音楽とか?あと美味しいもの?

ことしも富士フイルムの創業日を祝って、フォトウォークした話。

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僕はかれこれ3年くらい、富士フイルムのカメラを使っています。

フイルム時代の操作を彷彿させるダイヤル系統、ルックス、そしてフイルムメーカーならではの色味が好きで、使い続けています。

フジのカメラはシェアは低くとも、熱心なファンが多い印象。そんなファンが昨年はじめたイベントが、富士フイルムの創業日を祝うフォトウォークイベントでした。

元々は「フジが好き!ユーザー同士でフォトウォークしたい!」って開催したその日が、偶然にも創業記念日(1/20)だったのです。すごい偶然。「#FUJIFILM生誕祭」と題して、Twitterも盛り上げながらフォトウォークした結果、全国のユーザーがそのタグを盛り上げて、結果的に公式に届くというミラクルが起きました。

そんなイベントが今年も開催されて、運良く参加することが出来ました!この記事では、フォトウォークで撮った写真を載せていきます。いつもRAW現像では、Kodak系のプリセットを使うのですが、今回はフジ系のプリセットを使ってみました。

富士フイルム86周年おめでとう

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昨年同様、主催は古性のちさんと、平岡氏(左に見切れている人)。

今年は東京の他にも、関西や新潟で同日にイベントが開催されました。

できれば上は白、下は黒のコーデで!って言われたんですが、持ってないのでライトグレーと紺で近づけていったら、僕以外みんな揃えてました。すごい。

腹巻きは白、靴は黒なんで、脱げばなんとかなったものの、皇居前でそんなことはできないので後から白黒に直しました・・・。

上野公園

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のち班と平岡班の2つに分かれての行動で、僕は平岡班。まずは上野公園に行きました。

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「お腹すいた・・・」ってブツブツ言ってたら、すぐ昼食の機会を得ました。今度からはカロリーメイト持ってきます。

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良い光があると、誰かがディレクションして撮影がはじまるのも、フォトウォークの楽しいところ。

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ただ地面を撮るのも楽しい。

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寒暖差が激しい、今年の1月。この日は外に長時間いても平気な気温で、上野公園ですごすのはとても心地よかったです。

日暮里方面へ

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藝大前を通って、日暮里方面へ。色々寄り道しながら向かいました。

この辺りは高い建物がなくて、東京じゃないみたい。

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休憩をはさみつつ、谷中銀座方面へ

歩き疲れたので日暮里の喫茶店で休憩を挟みつつ、谷中銀座方面に

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良い光がきました。レンズはRokkor 45/2.0(フジじゃないんか)。

また来年

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フォトウォークの日(1/19)と翌日の創業記念日は、「#FUJIFILM生誕祭」のタグが盛り上がっていました。

つい最近にフジのカメラを手にした人も、数十年フジのフィルムを使っている人も様々で、その時間は違えど好きの熱量は共鳴するもんだよなぁって思います。

ということで、また来年。

僕が2019年に買ったカメラとレンズ。

毎年買い物のまとめは書いているんですが、2018年からカメラ・レンズは別記事で書いています。

もう2020年になってしまいましたが、旧年の買い物はしっかり振り返り、新年の買い物に活かすということで。

ちなみに2018年は結構買っていて、改めて読んで「おおっ・・・」ってなりました。買い替えとかじゃないし。

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2019年、ブログで紹介していないものも結構あります。作例と共にお届けします。

Carl Zeiss Tessar T* 45mm F2.8 AE J

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2019年に入って初めて購入したレンズです。前年にCONTAX RXとPlanarを買ったんですが、そのPlanarの状態が良くなかった。

買い直しも悔しいなーと思いつつ、バルサム切れの影響が強く出る写りに納得が行かず、CONTAX RXの使用頻度が減っていた春頃。

久々に早稲田にある某店に行き、お茶を頂いて店を出たところ、このレンズがRXにマウントされていました。あそこ、お茶を頂いたらキマりますね。

シャープな描写故に「鷹の目」と呼ばれているレンズです。

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下記の記事では、X-Pro2につけて撮影した写真を掲載しています。とても薄いレンズなので、マウントアダプタを介してミラーレスカメラにつけても、不格好じゃない。

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FUJIFILM GFX 50S + GF32-64mmF4 R LM WR

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2019年で最も激しかった買い物。ずっとAPS-Cを使っていた僕ですが、フルサイズを飛び越えて更に大きなセンサーへ。

大きなセンサーをフルに活かせる、標準ズームレンズをセットで購入。

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正直写りにインパクトがありすぎて、これを購入以降何をどう撮っていいか悩みました・・・(その結果、撮影枚数が減ったw)

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シャッター音がドッシリとしていて、「写真を撮っている」という気になります。いや、実際撮ってるんだけど。

スマホサイズで見るのにはもったいないですね。撮った写真を、27インチのiMacで眺めているときが志向です。

MINOLTA ROKKOR 45/2.0、50/1.7、58/1.4

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35mm判(フルサイズ)用レンズですが、GFXにつけて使用しています。

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純正レンズにはない、F1台の明るさをGFXで使えます。周辺落ちが楽しくて、ボケボケな写真ばっか撮ってしまう(笑)

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Canon EF50mm F1.8 STM

EOS kissデジタルを購入し、初めての単焦点でこれを買い「せ、狭い・・・」となった人はどのくらいいるんだろう。ド・定番である、キヤノンの撒き餌レンズです。

安い、軽い、明るい、写りも良い、コスパ抜群レンズ。僕はこれをGFXにつけてみました!レンズとボディの価格ギャップが半端ない。

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GFXで使うために、焦点工房のマウントアダプタを購入しました。これは電子接点付きのアダプタで、オートフォーカスも使えるし、レンズ情報も読み込みます。オートフォーカスはノッソリですが、全然使えるレベル。アウトレットで安く購入できました。

CONTAX T3

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ぶりぶりざえもんと言わないで

こちらは大学の先輩から譲り受けたもの。購入したものではありませんが、掲載します。先輩の娘さんが大きくなって、フィルムカメラに興味を持ち、僕がこのT3を受け継ぐというエモ展開を妄想しています。

流石の写りで、コンパクトフィルムカメラはこれで一旦上がりという気分です。

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Pixel 3

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スマホですが、カメラカウントしてしまいますね。このカメラ、マジでミスが出にくいです。手ブレ補正、モーションフォト、画像処理がすごくて、あるきながらパシャパシャ撮っても良い画が撮れてしまう。

ずっとカメラをやってた身としては、自分で撮ってる感は弱い。ただカメラのスキルは要らないので、良いなと思ったシーンを反射的に撮ったとき、しっかりと残せるのは良いなと思います。

まとめ

「平成最後の」「令和最初の」「増税前の」「キャッシュレス還元」などなど、チャンスが多かった2019年でした。個人的には20代最後という文句もありまして、財布の紐がよく緩みました。

ボディはGFX 50Sしか買ってないから、2018年より大人しいかも。ついに20代でライカを手にすることはありませんでした。

ボディもレンズも増えてきて、稼働しない期間が長い機材もあります。2020年は徐々に機材整理していきたいです。

では〜。

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2019年に手放したカメラ・レンズも書きました

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さみしい

超広角!Pixel 3のフロントカメラを外側に向けて使ってみた。

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GoogleのスマホPIxel 3を購入して、10ヶ月ほどになります。

Pixel 4が発売されちゃいましたが、今の所買い替える予定もなく、3を継続して使用中。

Pixel 3、操作性ももちろん良いんですが、一番の驚きはそのカメラ性能でした。AIを活用した画像処理のクオリティが半端なく、Pixel 3での撮影にハマってしまいました。その結果、今回のフロントカメラを外側に向けるという手法に行き着きました(笑)

Pixel 3のフロントカメラは35mm換算約19mmの超広角

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Pixel 3のカメラ、リアはシングルですが、フロント(インカメラ)はデュアル仕様になっています。

8 メガピクセル広角 / 標準視野カメラ

広角: 絞り値 f/2.2、視野 97°

標準: 絞り値 f/1.8、視野 75°

標準側はリアカメラと同等の画角(35mm換算で27.5mm相当)ですが、広角側は35mm換算で約19mm相当!超広角です。

35mm換算で何mmかについては公式での記載がなかったため、こちらの記事から引用させていただきました。「視野」は表示視野角を表すらしい。

ちなみにiPhone11はじめ、2020年1月現在発売されているハイエンドスマホは、軒並みデュアル〜トリプルのリアカメラで、35mm換算13〜18mmの超広角レンズを備えています。素直にこっち買っても良いですけど、Pixel 3のフロントカメラも強いんで見てやってください(汗)

少なくともPixel3発売当時、フロント・リアあわせても19mmってトップクラスに広角だったと思います。

そして最近発売されたPixel4はリアが望遠を追加したデュアルレンズになり、フロントはシングルになってしまって、視野 90°と少し狭くなってしまいました。換算で22mmくらいかな?

ということで、Pixelで超広角を得るなら3シリーズになります(笑)

同様のシーンをフロント・リアで撮り比べ

撮り比べてみました。

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重ねてみると、次のようになります。

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リアカメラに比べ、めちゃ広範囲で写るのがわかるかと思います。しかもPixel 3特有の補正も効きますし、モーションフォトも撮れます。

作例

ということで、作例です。すべて加工しています。Google Photosアプリのフィルターのみで済ませた写真もありますし、Lightroomに入れて歪みの補正をゴリゴリやった写真もあります。

フロントカメラを外に向けると、スマホの画面が見れないので思ったような角度で撮れないことが多いです。なので、ある程度のトリミングが必要に。

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裏技っぽくて楽しい

フロントカメラって、なんか低画質なイメージでした(ガラケー世代だからそう思うのか?)。

だけど今のスマホのフロントカメラ、一昔前のリアカメラよりしっかり写るんですね〜。加えてPixel 3の画像補正があれば、まずしっかりした画が出てきます。

セルフィーを想定しての超広角かと思いますが、あえて外に向けて撮るのも裏技感あって楽しいです。

iPhone 11とかの超広角には負けちゃいますけど。

Pixel 3、キャリアでは在庫なし(販売終了かな?)のようです。公式ストアや、一部販売店でまだ購入できそう。

Google Pixel 3 - 夜景モードで美しい写真を - Google Store

Pixel 3関連記事はこちら

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2019年末も、名古屋でフォトウォークしました〜。

前年同様、年末に名古屋でフォトウォークをしました。 主催は僕と、たこさんちゃんねるのタクミ君(@tako3)です。

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この左手の添え方はなんなん?

古巣のカフェでコーヒーを飲みつつ、軽い同窓会をしつつ、店長と写真の話をしていたら、フォトウォークの集合にちょっと遅刻しました。主催二人だけが遅刻するフォトウォーク・・・(ほんとにごめんなさい)

四間道〜円頓寺商店街あたりをフォトウォーク

フォトウォークのコース、今回は四間道→円頓寺商店街→世界の山ちゃんにしました。

なんかセレクトした写真がすべて縦写真w

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キュアスナイパーろんすたさん
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からあげさんのザンギブロニカ

ザンギブロニカは中判フィルムカメラのブロニカS2に、からあげ先生の自作デジタルバックがついた魔改造カメラ。今回残念ながら故障してしまったようですが、また日の目を見ると良いなぁ・・・!

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四間道を軽く撮ったところで、1時間ほど周辺を撮る自由時間にしました。

集合場所と時間だけ決めて、バラバラ撮りに行くスタイル。

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誰かと喋ったり、カメラ交換し合ったりで特に写真は撮っていない(笑)

商店街を後にして、打ち上げ会場の「世界の山ちゃん」近くの公園を目指します。

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こけた。「いてぇ・・・かも?」みたいな顔するが、泣かない。

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久々に会った名古屋の友達。もう3歳児の母なんて・・・

彼女はカメラ持ってなかったので僕のX100Fを貸したんですが、めちゃ良い写真を撮ってました。はじめて触るカメラで、テクニックなんて無いわけですが、写真における「視点」の大切さを痛感。

子供を見ながらも終始いろんなところを撮っていて、今の僕にこの姿勢足りない・・・!と思いました。これをキッカケに写真にハマってくれると嬉しいな〜笑

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結局公園で過ごして、終了時間を30分早めて打ち上げへ。ゆるくて最高でした〜。

参加してくれた人たちの記事とか

更新されたら追加してきます。みんないい写真・・・!

年末恒例のフォトウォーク #たこさんぽ2019 でのんびり写真を撮ってきました。

たこさんぽ2019に行ってきました。その1|sebeco|note

フォトウォーク #たこさんぽ2019 に参加しました(名古屋) - Sakak's Gadget Blog

#たこさんぽ2019 とSIGMAfp - Mife

たこさんぽ2019に参加しました|なつお|note

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こちらは2018年の様子。今回も前年からのリピータがほとんどでした。声かけたのも12月入ってからなのに!ありがてぇ・・・!

前年のフォトウォークをきっかけに仲良くなって、2019年色んなところで写真撮ったって人達もいて、主催冥利につきますね・・・。何より皆さんめちゃ良い人で、東海圏ならではの緩い繋がりみたいなのも感じられて最高です。

2020年もやりたいですね〜。次は遅刻しません。

では!

【作例】GFX 50SでMINOLTA ROKKORレンズを使う。

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夏の始まりと共に購入したGFX 50S。

中判センサーから吐き出される画に、思わず唸ってしまうこともしばしば。

ただ唸ってしまうのはそのアウトプットだけでなく、本体や純正レンズの値段もそう。高え。

本体はしばらく買換えの必要を感じません。しかし、どうしてもレンズは追加で欲しくなります。これはGFX購入時の悩ましいポイントでした。標準ズームを購入したと言えど、35mm判換算35mm・50mm・85mmあたりの単焦点はいずれほしくなるだろう・・・でもこれを揃えたら僕のカメラローンにパンチが効きすぎてしまう・・・。

悶々としながらインターネットの海を彷徨っていたとき、いくつかのブログからブレイクスルーを得ました。

いくつかの35mm判用レンズのイメージサークルは、GFXセンサーをカバーする

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上記でピックアップしたいくつかの記事にもあるように、マウントアダプターを使って他社のレンズをつける方法です。それも、35mm判用のレンズ。これらを読み込んだ末、ある程度の条件を許容すれば、かなり低価格でGFXのシステムを組めると感じました。

中判フィルムユーザーからすれば、35mm判用のレンズを中判カメラにマウントするなんて考えられないと思います。全然フィルムの大きさが違うので、画が思い切りケラれてしまうからです。

対して中判デジタルの場合、35mm判(フルサイズ)とのサイズ差はフィルムのそれより、ずっと小さくなります。そのため35mm判レンズの中でも、イメージサークルの大きいレンズであれば、中判デジタルのセンサーをカバーできるというわけです。

MINOLTA ROKKORレンズ(MD/MC/SRマウント)

手始めに購入したのが、MINOLTA MDマウントのROKKOR(ロッコール)レンズです。これを購入したのは、jonas氏の記事の影響が大きいです。

jonasraskphotography.com

僕が本記事で伝えたいことは、圧倒的な知識と作例でjonas氏の記事に書かれています(笑)

氏の記事にもある通り、ROKKORシリーズはほとんどのレンズがGFXセンサーをカバーします。僕の思い込みで、ここまでイメージサークルが大きいのはROKKORくらいだと思っていましたが、そうでもなさそうです。複数マウントで調べたわけではないので、なんとも言えませんが・・・。少なくとも C/Yマウントレンズは次の記事の通り結構なレンズが使用可能ですし、EFマウントも同じくです。

GFX50S CY-GFX テスト

ただROKKORならではのメリットもあります。

まず35mm版レンズの中でも比較的安い。普段Y/Cマウントのツァイスとか眺めて「う〜ん、やっぱりヤシコンは安いな・・・」なんて言ってる人が見ると「おおおお半額以下!!」という気分になって良いです。

次に、焦点距離のバリエーションが良い具合。

まずは58mmF1.4という微妙な焦点距離のレンズの存在。これはGFXにつけると換算46mmになります。50mmの気分で使えます。ここが美味しいポイントというか、よくある50mmレンズはGFXにつけると広角気味(39mm)になるので。

45mmF2。これはGFXについけると換算35mm。スナップやテーブルフォトに丁度いい焦点距離です。

3つのROKKORを購入

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僕が購入したのは3つのROKKOR。58mm/1.4、55mm/1.7、45mm/2です。総額3万円を下回ったと記憶しています。衝撃の安さ。55は曇り気味で、光が強い状況だと症状が出てしまいますが、他の2本はなかなか良い状態です。

まず、MINOLTAのマウントですがMC/MD/SRの3種類あります。これは機能(絞り優先に対応してるとか)によって呼称が異なるんですが、マウントとしては一緒です。マニュアルでしか使用しないので、機能面は放っておきましょう。

アダプタはおなじみK&Fのものを使用。APS-C向けのだと3000円くらいですが、GFX向けだと1万円くらいします・・・結構痛い出費(笑)。

複数アダプタを使うのは微妙かもしれませんが、EF-GFXを購入し、あとはレンズに合わせて○○-EFのアダプタを購入していくとコストは抑えれられます。フランジバックが短いEFマウント向けのアダプタはかなり多く出回っているので、ほとんどのレンズに対応できるはず。

MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4

まずは58/1.4です。先述の通り、GFXで使用すると35mm換算で46mmです。

見ていただくとわかるように、緑色のコーティングがされています。

また58mmには、開放値もF1.4以外にF1.2の「鷹の目ROKKOR」と呼ばれる銘玉があります。値段が少し上がってしまうのですが、いつか試してみたいところ。

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この時代のROKKORは無骨で非常にかっこいい。GFXとのバランスもとても良いです。

確か1万円前後で購入しました。なかなか状態の良いものが売られてなかったりするようです。根気よく探しましょう(笑)

MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7

続いて55/1.7です。これはキットレンズの扱いだったのかな?MDマウントにも親しいスペックで50/1.7というのがあります。

これは58/1.4があれば不要かなとも思ったのですが、jonas氏のブログで高評価だったため購入(笑)

これも「緑のROKKOR」です。

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外観は58/1.4とほぼ同じように見えますが、気持ちシュッとしています。ただ重いです。

僕が購入したのは少しチリ・曇りがあって5000円くらいでした。安い。最短が58より短い。

MINOLTA MD ROKKOR 45mm F2

45/2、こちらは"MD"です。先の2本のメタリックな外観と比べ、少し安っぽい見た目。MDのレンズはだいたいこの見た目です。

その分めちゃくちゃ軽量で、パンケーキ型なのも相まって、実質付けてないレベル。

コーティングは緑じゃないですね。

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1万円ちょっとくらいだったと思います。これも状態の良いものが少ないそう。

3つのRokkorレンズ作例

さて、これらのレンズでの作例。特に58mm/1.4は極薄ピントで、かつ周辺減光が出るので非常にドラマチックな写りになります。

周辺減光についてはいずれのレンズでも発生します。特に45mmF2は結構大きい。絞ってもなかなか改善しないですが、ケラレるわけではないのでLightroomなどの現像ソフトで補正できます。

しかし周辺の解像についてはめちゃくちゃ甘い。使い所、構図を選びます。

いずれの作例もLightroomでRAW現像していますので、描写については限定された範囲での言及になりますのでご容赦を。

MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 で撮った写真

レンズの焦点距離と被写界深度を35mm換算する場合、例えばAPSC用のレンズであれば約1.5倍します。

GFXセンサーの場合は約0.8倍です。よってこのレンズの焦点距離・被写界深度は35mm換算で46mmF1.1相当になります。

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このレンズでまず撮りたくなるのはポートレート。開放で撮影しました。

特徴的なのはバブルボケですね。フィルム時代から好みが分かれるところだと聞きます。周辺減光補正・トリミングをしていない1枚ですが、そんなに派手な減光は無いですね。

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こちらは少し絞った1枚。6角形の玉ボケがでます。この1枚は6×7にトリミング+周辺減光補正。

この写真は左側に寄せてトリミングしているのであれですが、6×7の比率で撮影(GFXで設定可能)すれば、減光も周辺解像の落ちもあまり気にならないかも。

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とにかく開放。まあ単焦点レンズ買ったらね、まずは開放で撮りたくなりますよね・・・。

玉ボケを出さないとこんな感じです。

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F8くらいまで絞った気がします。

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上2枚に関してはjpeg撮って出しです。富士フイルムのフイルムシミュレーション「クラシッククローム」はアンダーな写真を撮るとき抜群にいい色を出してくるんですが、GFXでは更に深みが増しています。それにこの極薄ピントのオールドレンズ。特に1枚目の雰囲気たまらないです。こういう写真を撮るのに、この組み合わせは最高かも。

MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7 で撮った写真

続いてF1.7。これはjonas氏のブログを読むと、開放から高解像と好評でした。

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うーん、わからんけど、良い。

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開放から高解像でもピント合わせないと意味がない。ちょっとゆるふわ感出てるのはピン甘+若干レンズが曇ってるからです。

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5,000円でこの写りなんで、見つけたら一旦買っておくと良いというか(笑)

僕のは状態が微妙で、曇りの影響が出ちゃったりしていますが、しっかり写るレンズだと思います。

MINOLTA MD ROKKOR 45mm F2 で撮った写真

最後は35mm版換算35mmになる、45mmF2のこのレンズです。

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先の2本に比べ、周辺落ちは激しいです。

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F2と言えど、かなりボケる。

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そこそこ絞って撮影。周辺の解像が弱いのでトリミングが必要ですが、まずまずの解像ですかね・・・。

GFレンズには劣りますが、めちゃくちゃコンパクトなレンズなので、機能性高く色んなシーンの撮影で使えそう。

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GFXにつけると明るい広角レンズとして使えるのは、魅力の一つかも。

GFXと35mm判オールドレンズという楽しみ方

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GFXの純正レンズで35mm、50mmあたりのレンズを揃えると、ボディがもう1回買えるくらいの金額になるんですよね(笑)

そこで出てきた、今回の選択肢。小が大を兼ねることもあるんだなと、思った次第です。

マニュアルフォーカスかつ周辺解像度の低下、周辺減光など、撮影内容や条件によっては難しい要素もあります。しかし、中判デジタルでF1台の開放値を楽しめたり、35mm判で使用したときとは異なる画角が新鮮だったり、楽しめる要素がたくさんあります。GFXでは35mm判モードも搭載しているので、本来の画角で撮影することもできます。

こうして色んなレンズを楽しめるのも、GFXがフォーカルプレーンシャッター式のミラーレスだから。ハッセルはレンズシャッターなので、レンズの選択肢は限られます。

繰り返しにはなりますが、この楽しみ方が僕のGFX購入を後押ししました。悩まれている方、既に購入されている方の参考になれば幸いです!では。

FUJIFILM GFXシリーズが欲しくなる記事・ブログまとめ。

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GFX50S購入にあたり、いくつかのブログや記事を参考にしました。

他のカメラと違い、レビュー記事が少ないですし、ユーザー層も限られますが、GFXの魅力がヒシヒシと伝わる記事やブログをいくつか見つけました。これらの記事を見ながら、僕のGFX欲は高まる一方でした。

今回はそれらの記事やブログを紹介していきます。

photoyodobashi

まずはド定番ですが、ヨドバシカメラが運営するphotoyodobashiです。

GFX50Sの記事。GFX50Sレビューの決定版記事な気がします。

photo.yodobashi.com

50Sに比べるとライトな記事、50R。

photo.yodobashi.com

f:id:takchaso:20200708015253p:plain http://photo.yodobashi.com/fujifilm/camera/gfx50r/よりスクリーンショット

こういうお茶面で知性があふれる文章、Kさんっぽいです(笑)

他にもいくつかのGマウントレンズのレビューがあります。

THE MAP TIMES

こちらは皆の防湿庫、マップカメラによる情報ブログ。

THE MAP TIMES

個人ブログのような写真記事がたくさんあって楽しいです。しかも古い機材の記事も普通に更新されるのも良い。最近では初代X100の記事がありました。

もちろん、これらの記事も要チェックなのですが、マストでチェックしなければいけないのは富士フイルム上野氏インタビュー記事。

news.mapcamera.com

news.mapcamera.com

これらを読めば、なぜGFXを手にしたいのか、その理由がクリアになることでしょう。

まずは50Sの記事を。X-Transではない理由や、他社システムとの違い、なぜ中判を作るのか、などが語られています。ハッセルのHシステム用アダプタを作る発想なんかは、この人達ほんとカメラ好きだなって感じで心の中でギュッとしたい。

50Rの記事も必読です。50Sの記事より、富士フイルムの製品設計の合理が読み取れます。でも、ロジックから固めていくというよりは、感性を合理に落としていってるんですよね、このメーカーは。それが根強くファンを獲得できる理由なんでしょう。

富士フイルムはボディサイズと画質のバランスを、非常に重要視していることがわかります。

ひらくPCバッグをデザインした、いしたにまさき氏がGFX欲しいよおって悶ている記事があります。この中で氏が写真家森山大道に「なぜ35mmフィルムにこだわるのか?」という質問をされていて、森山大道の答えが

画質とカメラのサイズのバランスがいちばんいいのが35mmだから

です。

この観点は自分のカメラ・レンズシステムと撮りたい写真のバランスを考える、とても良い観点だと感じます。イマイチ結論が出ていない私は、カメラとレンズが増える一方ですが・・・笑

XICO

レビューやチュートリアルなど、役立ち情報満載のウェブマガジンXICO(ヒーコ)。最近はセミナー主催もされてたりして、僕も何回か参加したことがあります。

ヒーコ | あたらしい写真の楽しみを発見し、発信する。

ヒーコでは、フォトグラファーの浅岡省一氏が数本のレンズと共にレビュー記事を書かれています。

作例も多数あって、特にポートレートで作品撮りをされている方に刺さるのでは・・・。

xico.media

あと黒田氏がポートレート用レンズの記事で、GF32-64について触れています。この作例には結構背中押されました。ありがとうございます。

josephdagostinophotography

USのフォトグラファー、Joe D’ Agoistino氏のブログです。色んなカメラやレンズをレビューされています。

JOE D'AGOSTINO | PHOTOGRAPHY

このブログに行き着いたのは、GFXにPentax67のレンズをつけて運用している人を探していたとき。

https://www.josephdagostinophotography.com/blog/2018/1/10/fujifilm-gfx-and-pentax-105mm-24www.josephdagostinophotography.com

そして僕がおおっ!となったのは、GFX50SにPlanar85/1.4をつけている記事です。

https://www.josephdagostinophotography.com/blog/2018/5/21/contax-yashica-zeiss-85mm-14-planarwww.josephdagostinophotography.com

この記事から得た知見は、35mm用レンズでもGFXのセンサーサイズをカバーするものがあるということ。これによって、僕のGFXに対する購入ハードルがグッと下がりました。

レイクォールのCYマウントレンズテスト記事

GFX50S CY-GFX テスト

マウントアダプターを作っているレイクォールが、CYマウントレンズをGFX50Sにつけてテストした記事。これを読むと、中望遠以上のレンズはイメージサークルが大きく、GFXのセンサーをカバーすることがわかりました。これは大きな収穫です。

trevorrexgavin

こちらもUSのフォトグラファー。トラベルフォトが多いです。

%Adventure through my lens

GFX50Sに関する記事で、中判フィルムカメラ用の単焦点レンズをいくつか試しています。

trevorrexgavin.com

この記事で僕はミノルタロッコールと出会いました。錚々たる中判レンズの中に、35mm用のロッコールが1つ。気にならずにはいられません。

海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をされている、海原氏のブログ。

海上撮影家が見た上海2

このブログはtrevorrexgavin氏の記事で気になった、ロッコールとGFXの組み合わせを調べていて発見しました。

blog.goo.ne.jp

この記事。ロッコールは45mmでもGFXのセンサーサイズをカバーするという話。さらに58mmF1.4という微妙な焦点距離のレンズの存在。この焦点距離はGFXにとって換算46mmになります。GF63の購入を諦めた僕にとって、これは吉報でした。なぜならGFXのセンサーフォーマットで標準域になる60mm前後のレンズがそもそも少ないのです。また、中判フィルムにおける60mmは広角レンズになるので、開放値が明るいものも少ない。 そんな中でRokkor 58mmF1.4の存在は貴重ですし、さらにそのイメージサークルはGFXセンサーサイズをカバーするんです。

海原さんは現在GFX50Rを使用されていて、オールドレンズばかりを使用しています。いくつかのレンズのイメージサークルテストもされていて、勉強になる記事ばかりです。

jonasrask|photography

Xフォトグラファーでもある、jonasrask氏のサイト。GFX作例や周辺機材情報が最も多いサイトなのではないでしょうか。

jonasrask | photography

僕はこのブログを読んで、ロッコールを数本購入することに決めました(笑)

jonasraskphotography.com

この記事です。なんと、10本以上のロッコールをテストされている・・・!しかも凄まじい作例。まず氏もテンションぶち上がっている通り、ほとんどのロッコールレンズのイメージサークルはGFXセンサーをカバーします。そしてロッコールレンズの良いところは、中古流通価格が非常に安い点とクラシカルな外観。難点を言うと状態の良いレンズが見つけにくいところでしょうか。

また、TECHARTのEF-GFXマウントアダプターのレビューも必読です。

jonasraskphotography.com

こちらは電子接点付きのアダプターで、GFXでEFマウントレンズをオートフォーカス付きで使うことができるのです・・・!やばい。

料理写真教室フェリカスピコ佐藤朗のブログ

マウントアダプタ関連でもう一つ。 料理写真教室フェリカスピコ代表の、佐藤氏のブログです。

料理写真教室フェリカスピコ佐藤朗のブログ

佐藤氏はCONTAX 645のレンズをGFX50Sで使用されていました。この記事、第3回まであるので是非チェックしてみてください。

www.felica-spico.com

fringerのマウントアダプタで、これはCONTAX 645のレンズをGFXで使うためのもの。しかもオートフォーカスと絞り制御も機能します。現状電子接点付きのGFX向きアダプタって、先に上げたEFマウントとこれだけなのでは。マニアック過ぎ。価格も高いけど、夢が広がる話です。

このアダプタに関しては、焦点工房(澤村徹さんが執筆)やMAPTIMESでもレビューが有りました。あわせて読んでみてほしいです。

stkb.co.jp

news.mapcamera.com

Shinobu Osawa

とてもおもしろい経歴を持たれていて、デザインも撮影も制作もやっちゃう凄い人、大沢氏のブログ。

かなりのカメラ好きと見受けられ、GFX以外にも豊富な作例を見ることができます。

大沢 忍|動画 ドローン空撮 写真|山梨市 | Graphic & Web Designer , Photo & Film Creator

SIGMAのart40mmF1.4をGFXで使われている記事があって、これがめちゃくちゃ良いです。

shinobuosawa.com

Yamato Yoshizawa

結構古い友人でもある、プロカメラマンのヤマト氏のブログ。

http://yamatoyoshizawa.com/

彼は普段キヤノンを仕事で使用しているんですが、GFXをレンタルした際のファーストインプレッションを以下の記事にまとめています。

http://yamatoyoshizawa.com/kizai_blog/post-958/yamatoyoshizawa.com

結構ストレートなコメントが多いと思うので、参考になるかと。シャッター切れなくなる現象は、いまのところ僕のGFXでは発生していなので、アップデートで直ったのかな?

富士フイルム公式ブランドページ

忘れてました、公式。

富士フイルム Xシリーズ & GFX

このサイト、絶妙に回遊しづらい気がするんですが・・・GFX作例などには、下記のリンクから。

fujifilm-x.com

色んなXフォトグラファーの作例や、開発ヒストリーがチェックできたりするので楽しいです。

おわりに

いかがでしたでしょうか!購入の決意は固まりましたか・・・?笑

こういう先人たちのブログ記事を回遊しながら、機材購入に思いを馳せる時間が一番楽しかったりしますよね・・・。

特にGFXでのマウントアダプタ遊びは奥が深そうですし、純正レンズはコストが高いです。純正レンズと他社マウントレンズの併用は、GFX購入を現実のものへと近づける、ナイスな選択肢です。

最後に私の記事を貼りまして、GFXへのいざないとさせて頂きます。では!

www.takchaso.com

www.takchaso.com

【作例あり】FUJIFILM GFX 50S + GF32-64mmF4 R LM WRを購入しました!

「ほしいな」と思って調べ始めると、段々手に入るような気がしてくるもんです。はじめてライカを買った人も、そんな気持ちだったのかな。

この度、富士フイルムの中判デジタルカメラGFX 50Sと、GF32-64mmF4というレンズを購入しました。高い買い物ですし、そもそもアマチュアがこんなの持ってどうするの?的なカメラなんですが、買ってしまいました。欲しくなっちゃったんだもの。

今回は何故このカメラを買ったのかという話と、作例と共にファーストインプレッションをお届けできればと。

なぜ中判デジタルなのか

GFXのセンサーサイズはフルサイズの約1.7倍

理由は2つあって、1つは中判ならではの写真の立体感。これで自分の写真にブレイクスルーが見えたらいいな、という希望的観測によります。なんとなくファジーな画に飽きてきたのもあり、これでじっくり作品撮りをしてみたいなと思いました。この辺りのこと(センサーサイズが表現に与える影響)については、フォトヨドバシのレビューが詳しいです。

もう1つは、これから中判デジ時代が来る説。先取りしたいぞ・・・ってなりました。何となく、これ以上は中判デジを出すメーカーは増えない気もするんですが、ユーザーは増えると思います。特にハイアマ層で。ボディサイズも価格も現実路線になってきましたし。そんなわけで、どうせ買うなら先に買おうと思った次第です(笑)

というのが発端だったのですが、いつしか「ほしい。ただほしい。カメラほしい。」という頭になっていて、とても健全な脳みそで購入に至りました。「ほしい」気持ちがバーストすると、ほしい理由はほしいからだよ!!ってなるんですよね。理由は後から考えよう。

富士フイルムという選択について

中判デジタルの選択肢は、富士フイルムの他にハッセルブラッドやライカ、フェーズワン、PENTAXとあります。

価格や重さ、普段使っているカメラとの親和性(主に操作面)を考えると富士フイルム一択でした。

それでも価格的に厳しいところではあるんですが、マウントアダプターを介して他社製のレンズを付けることでレンズバリエーションを増やせると考え、良い塩梅を見つけた感じです。

フジの中判デジタルの特徴は、ミラーレスかつフォーカルプレーンシャッターということです。ハッセルはレンズシャッターのため、純正(めっちゃ高い)しか選択肢がないんですが、フジの場合は他のミラーレスでオールドレンズを楽しむように、いろんなレンズを楽しめます。それも、中判デジタルのフォーマットでです。

FUJIFILM GFX 50Sという選択について

富士フイルムの中判デジタル機は、GFX100S・GFX 50S・GFX 50Rの3種類あります。

▶3機種の比較はこちらから Cameras | 富士フイルム Xシリーズ & GFX

まずGFX100Sは価格的にも、スペック的にも選択肢から外れました。1億画素の写真をやりくりするスペックのPCを持ってないし、そもそもそんなに画素は要らないなと。唯一、手ぶれ補正は魅力的ですが。

悩むのが50R。こちらは中判デジタルでありながら、非常にコンパクトな見た目かつ軽量。50Sより安価ながら、スペックはほぼ同等です。USBもtype C採用なのも好印象。

そんな中でも50Sを選んだポイントは3つ。

グリップの深さ

これが1番大きな理由かも。

中判デジタル機を考えたとき、薄いグリップは厳しいなと感じました。購入レンズに後述するGF32-64を選択したこと、将来的にPENTAX 67用の105mm/2.4を使用したいと考えると、50Rのグリップは厳しいです。

もしスナップメインで、小型の単焦点レンズのみであれば、50Rもよかったかも。

軍艦部のボタン・ダイヤル配置

50Rの軍艦部は、パッと見では富士フイルムらしいのですが、よく見ると電源スイッチがレリーズボタンから独立していたり、レリーズボタンの周りがダイヤルになっているなど、微妙に仕様が異なります。

対して50Sの軍艦部は、X-H1と非常に近く(というか発売順序的にX-H1が50Sに寄せた形になる)、他のXシリーズと比べても違和感ありません。

僕はXシリーズも継続して使用を考えていたため、各カメラをシームレスに移行して使えることを良しとしました。その点において、この軍艦部の配置は50Sに軍配が挙がりました。

見た目が好き

最後は見た目。X-Pro2ライクな50R、良いなと思ったんですが実際に見ると結構ぽってりして見えます。対して50Sは無骨なプロ仕様機という見た目。質感も50Sの方が好みです。

以上3つの理由から、50Sをチョイス。後悔なしです。

GF32-64mmF4 R LM WRという選択について

これについては非常に悩みました。何にせよGFX用のGFレンズはどれも高額。いきなり複数本揃えるのは厳しかったです。

悩んだのはこのGF32-64のズームと、GF63という単焦点レンズ。GF63は35mm換算で50mmの標準レンズ。僕にとって最も仕様頻度の高い焦点距離です。GF63購入かなと思ったのですが、今後の中判デジタルの用途を考えるとF4通しで十分だし、色んな焦点距離を試して中判の美味しいところを探していきたいなと思い、ズームを購入することにしました。 まあ追々GF63を買うとして、先に高い方買っといた方が気が楽(笑)

これを後押ししたのはあるオールドレンズの存在もあって、標準単焦点はそのオールドレンズを使うことでバランスを取ることにしました。

ちなみに32-64mmは35mm換算で25-51mmとなり、画角的にはこれ一本でほとんどのシチュエーションがこなせそうです。

www.takchaso.com

追記:レビュー書きました

FUJIFILM GFX 50S + GF32-64mmF4 R LM WRで撮った写真

さて、購入してから2週間ほど。生憎ずーっと曇天だったのですが(笑)、このカメラには曇天が合うかも。

久々にjpeg撮って出しの写真を載せてみます。フィルムシミュレーションはほぼクラシッククローム。中判ならではの立体感、繊細なシャドウ、キリッとしたピント面等を感じて頂ければ…!そしてフジユーザーの方には、このjpegの色表現から富士フイルムを感じ取って頂けると幸いです。

写真は全てflickrにアップしました。絞り値や焦点距離が気になる方は、写真をクリックしてFlickr上でチェックしてみてください。

ついついテレ端開放の写真が多くなってしまいました。作例としてはムラがあることをご承知下さい。

DSCF1830

DSCF1821
DSCF1808
DSCF1819
DSCF1093

まずはテレ端で撮影した数枚を。今まで僕が使っていたXシリーズだと、50mmの画角を得たい場合35mmのレンズを使用していました。それがGFXだと64mmです。

このギャップは中々面食らうものがあります。すごい立体感。

シャッターフィーリングは最高の一言。一枚一枚、写真を撮っているなと実感できます。

DSCF1827

DSCF1165
DSCF1901

続いてワイド端。1枚目は絞り込んでの撮影。歪みもなく、キレキレの描写です。

DSCF1138

最短50cmまで寄って、開放で撮ってみました。F4でも、これだけのボケが得られます。

DSCF0339
DSCF1091
DSCF0236
DSCF1143

個人的に、富士フイルムのデジタルらしい色だなと思った4枚。いずれもクラシッククロームだったと思います。

センサー方式は違えど、フジのカメラだと感じられます。

記事途中で振れたとおり、操作性についてもXシリーズとほぼ同じ感覚で使え、戸惑うことはありません。レンズが大振りではありますが、全体のバランスは良いです。

中判カメラと言っても、ミラーレス機です。他社のフラッグシップ級フルサイズレフ機よりコンパクトです。

DSCF0258

DSCF1075
DSCF1889
DSCF1162
DSCF1170

ここら辺の写真は質感が好きです。特にソファ、そして線香の写真は是非Flickrで大きい写真を。

最後の1枚のピントピークを拡大してみました。後ろの壁の模様までバッチリです。ちょっとやそっとのクロップには動じない画素数、そして解像の高いレンズです。

DSCF0116
DSCF0123

Godoxのストロボをセットし、物撮りをしてみました。

感動の写りです。なんか海外カメラマンの写真っぽくないですか?笑

やっぱフジのjpegめちゃくちゃ綺麗ですね。これで完結する美しさがあります。

暗所での作例を載せられなかったのですが、ISO3200くらいまでは全然OK。6400でも気にならないレベルです。GF32-64は開放値がF4なので、すぐにISOが上がってしまうんですが、ここまでの高感度耐性があればストレスになりません。この辺については、追々触れていきたいです。

まとめ

以上、GFX購入の言い訳理由と作例でした。

冒頭でも触れた通り、これから中判デジタル良いかもな流れがやってくる気がします。キヤノン、ニコン、ソニーあたりが参入しないとニッチ市場には変わりない(そして多分参入しない)ですが、それでも今よりは確実にユーザーが増えるチャネル。

その一番の現実解として、富士フイルムのGFXシリーズはあります。GFX50S、中古で50万円を切っています。カメラに50万円、少し前までそんなこと考えもしませんでした。

しかし冷静に48分割してみたり、手持ち機材を少し手放してみると、意外と現実的なラインだと言うことがわかります。ああ、僕は50万円という金額に怯んで、その先にある可能性に目を瞑っていただけだったんだ・・・。

利息も禄につかない定期預金に、そのお金を入れておいていいんだろうか?今一度自分に問うたとき、GFXは大きな防湿庫を飛び出し、小さな我が家の防湿庫へとその所在地を変えるのです。

Pixel 3で撮った写真のみのポートフォリオサイトを作りました。

Pixel 3で撮影することにハマってます。

HDRと露出補正がすごくて、街撮りはすごくパキっと写るんですよね。ポートレートモードを使えば、人だけじゃなくて料理もすごく綺麗に撮れますし。 あと、撮影→編集→共有がサクっと出来ちゃうのも良い。これはスマホだから当たり前なんですが、撮れる画の良さも交わって捗っています。

結構コンスタントに撮ってるので、せっかくなんでポートフォリオを作ってみました。

ポートフォリオはTumblrで作成しました。

ポートフォリオに使うサービスは、Tumblrをチョイス。手軽にはじめられて、ポートフォリオ向けの優良テンプレが多いという理由です。

saruwakakun.com

reco-photo.com

僕が使っているのは、Personaというテーマ。めちゃくちゃお洒落で、無料。

https://www.tumblr.com/theme/40552

ヘッダ画像やページの追加はカスタマイズページで簡単に出来ちゃうんで、ほんとすぐに作れてしまいます。

いいね!やリブログ(リツイートみたいなの)はそんなに激しく行われないのがTumblrだし、皆そこの数字に対する執着が無いのも気楽です。

こちらが作ったポートフォリオ「w/Pixel3」です

実際に作ったポートフォリオサイトはこんな感じです。

▶︎ w/Pixel3

▶︎ w/Pixel3

写真はすべて編集しています。Pixel 3デフォルトのフォトアプリ(Googleフォト)でフィルタかけて終わり、なんてこともあります。結構良いです。

https://takchaso-pixel3.tumblr.com/post/185583786597
takchaso-pixel3.tumblr.com

このハンバーガーの写真はポートレートモードで撮影して、Googleフォトのフィルタ「西部」をかけただけ。

他のアプリで編集するよりも、デフォルトアプリで完結させた方が綺麗に仕上がる気がします。色乗りが良いというか・・・。僕がよく使うのはこの「西部」と「モデナ」です。

https://takchaso-pixel3.tumblr.com/post/185676690867
takchaso-pixel3.tumblr.com

この写真みたいに、Lightroomでせこせこパースを消したりもしています。これやるとスマホ写真っぽさが無くなるんですよね。ちなみにこの写真、インカメラの広角端を外向けにして撮った写真です。インカメラすげえ。

https://takchaso-pixel3.tumblr.com/post/185627976407
takchaso-pixel3.tumblr.com

所謂写真スポットみたいなところを、敢えて本気カメラじゃなくてスマホで狙う、そして思い切り編集してみる、というのも楽しいです。くりていてびてぃが刺激されます。

Pixel 3はRAW撮影も出来るんですが、重くなっちゃうのでjpegで撮ってます。jpegを編集しているわけですが、意外と破綻しなくてすげーってなりますよ。

半年後が楽しみ

こういうポートフォリオサイトって、中々続けるのが難しいんですよね。そもそもポートフォリオって、そんな頻繁に更新するものでもないかもしれませんが・・・。

今は作りたてで更新するのが楽しくて、1日数枚上げたりしてます。これが半年後くらいに「おおっ」って思えるくらいのページになってると良いんですけど。ちょうど年末頃ですね。楽しみです。

X100Fと、ローマの街。|僕らのイタリア旅行日記 - スピンオフ

2018年6月のイタリア旅行の記録「僕らのイタリア旅行日記」のスピンオフです。

ローマ最終日。

だんだん慣れてきたイタリアの街を、富士フイルムのコンパクトカメラX100Fで撮りました。

Xシリーズの中でも、特殊な存在なX100F。このカメラで撮りたい、そういう気分にさせてくれるカメラです。

久々の23mm単焦点とレンズシャッター。X-Pro2ユーザーには違和感がほぼないダイヤル配置。

フイルムシミュレーションは「クラシッククローム」か「ACROS」。ハイライトとシャドウ、シャープネスを少し持ち上げた、お気に入りの設定をQボタンから呼び出す。ノイズリダクションは敢えてマイナスに振る。

ストラップを腕にぐるぐる巻き付けて、ほどほどのピント合わせで(笑)

Scene_1

Scene_2

Scene_3

旅のお供に

僕が富士フイルムのカメラの魅力に取り憑かれて、以前よりずっと写真を楽しむきっかけとなったカメラがX100Fです。

コンパクトカメラの中では少し大きいX100Fですが、その分操作し易い。レンズはパンケーキ型で全然フロントヘビーじゃないため、サッと構えやすい。旅先の街を散歩しながら軽快に撮るのに、最高なカメラだなと思います。

特に今回のイタリア旅行、滅多に行けるものじゃないなと思って、レンズも新調し、かなり気合が入っていました。そして最終日「写真撮り疲れた・・・」なんて思った矢先、このカメラを手にとって「おお、写真楽しい!」ってなりました。肩の力が抜けるような。

僕は他にも富士フイルムのミラーレスカメラを持っていて、X100F要るかな・・・?なんて思ってりもするんですが、なかなか手放せないんですよね。

イタリア旅行日記、本編はこちら

www.takchaso.com

デジタルカメラでの撮影体験を、フィルムカメラのそれに近づける試み。

最近、フィルムカメラ・写真に関するインタビューを受けました。

平岡氏(@yuta_black)のブログ「DRESS CODE.」の「#私がフィルムカメラを使う理由」という連載企画のインタビューです。

下記が記事にして頂いたもので、とても丁寧にまとめて頂いているので、是非読んでみてください・・・!

www.fukulow.info

この記事の中でフィルムカメラとデジタルカメラの違いはなんだと思いますか?という問いかけがあります。

そこに私は媒体の違い(センサーとフィルム)撮影のテンポを挙げました。撮影のテンポについては、細かくいうとフィルムカメラの中でもかなり違います。オートフォーカスが使え、まるでデジカメの操作感で使えるフィルムカメラもあれば、距離計すらついていないものまで様々です。その中でも共通しているのは、撮影直後に結果が見られないという点ですね。

このインタビューの後、僕は悶々と考えていました。もしや僕はこの「撮影直後に結果が見られない」という点にフィルムカメラの楽しさの大部分を見出している説。

背面液晶がないデジタルLeicaを思い出しました。なるほど、Leicaはめっちゃフィルムカメラ好きな人が作っているなと(当たり前か)。

jp.leica-camera.com

そこで、今回は「撮影直後に結果が見られない」を軸に、デジタルカメラでの撮影体験をできるだけフィルムカメラに近づけてみることにしました。

カメラ、特にフィルムカメラを使ったことが無い方にとっては、かなりマニアックな内容かもですが、ご承知おきください。

使用カメラとレンズ

今回の試みに用いた、カメラとレンズをご紹介。

富士フイルム X-Pro2

まず用意したのは富士フイルムのX-Pro2です。

X-H1じゃなくてこっちなのは、フィルムカメラっぽいから(笑)こういうのは大事だと思うのです!見て下さいこのダイヤル。2010年代後半にこのISOダイヤルのデジカメ出してるんですよ?そしてシャッター音も爽快。キミにきめた!ってやつです。

そしてOVF(素通しのファインダー)が使えるのもポイントです。

Carl Zeiss Tessar 45mm F2.8

レンズは、最近買ったTessar 45mm F2.8です。

こちらをマウントアダプターを介してX-Pro2に付けます。

レンズについてはマニュアルレンズでなくとも、富士フイルムの絞り表示がついているレンズをマニュアルモードで使うというのもアリです。

カメラの設定

今回の設定は次の通りです。

背面液晶オフ(EVFのみ)

まずはこれ。背面液晶があるとついプレビューしたくなりますから、無にします。

撮影後のプレビューなし

これは今回の実験にとって、とても大切な要素です。「撮影直後に結果が見られない」という、今回の実験の軸となる設定です。

ISOは400固定で絞り優先モード

ここについてはフルマニュアルにするか迷ったんですが、今回は絞り優先モードで。理由は普段僕がフィルムカメラを使うとき、そうしているからです。

SUPERIA400を使っている気分にすることにして、ISOは400に設定しました。

X-Pro2のメカニカルシャッターのスピードは1/8000ですから、1900年代後半のフラッグシップのフィルム機を使っている気分でいきます。

EVFの情報表示はシンプルに

EVF表示はシャッタースピード、F値、ISO表示のみに。

こちらについては、普段使っているCONTAX RXをイメージしました。

ただEVFはちょっと反則なんですよね。露出補正の結果が現れますから。ただ今回はそこは割り切ることにしました。

MFアシストは「スプリット」モード

MFアシストというのは、EVFでマニュアル撮影する際、ピント位置をわかりやすくするための機能です。

こちらについては主に「カラーピーキング」というモードがよく使われまして、ピント面を赤や青で着色して表示する方法です。これを使うと非常にピントが合わせやすい。

しかしフィルムカメラのファインダーにこのような機能はありませんから、ピーキングは使いません。今回使った「スプリット」はMF一眼レフのピント合わせっぽいなと思い、採用しました。

https://youtu.be/zHC0pbRm7ugyoutu.be

この実写動画ではスプリット部分がモノクロになってますが、一眼レフのファインダー感を出すためにカラーに設定しました。

フィルムシミュレーションはPROVIAでRAW撮影

フィルムシミュレーションというのは、富士フイルムのカメラに搭載されている、往年のフィルムを再現する機能です。一般的なカメラにも「ビビッド」とか「ニュートラル」っていうメニューが用意されていますが、あれと一緒です。

PROVIAは所謂「標準」なので、EVFに特殊な色つけをしない(なるべく見たままに近い)という意味で、選択しました。

RAWモードにした理由は、フィルムは撮影後に「現像」をという過程を経て、写真として完成するからです。今回撮影した写真はLightroomに取り込み、VSCOの「SUPERIA 400」を適用して完成させました。

撮影した写真

ほんとは「36枚フィルムを入れてる気分」にすべく、36枚で撮影を終えようと数えていたのですが、途中でわからなくなってしまいました(笑)

普段デジタルで撮っているとき、こういう写真にはならないですね。

理由は普段ISOオートにしているためで、この明るさならシャッタースピードが結構出ちゃうからです。フィルムカメラ体験とは少し離れますが、普段の撮影手法がマンネリ化していることを気付かされました。

これは最短撮影距離が足りなかったんですが、なんかフィルムでピント外したときみたいですね(笑)

鳩が飛び立つ瞬間を撮ろうとして、盛大に失敗しました(笑)

これらの写真は全てその場ではプレビューせず、家に帰ってPCに取り込んで確認しました。

そして、Lightroomで現像。特に調整はせず、VSCOのプリセットをそのまま充てました。Lightroom現像所のVSCO支店に「微調整なし」のオーダーをして返ってきた体です。

素通しファインダー、目測撮影もやってみた

さて、別日になりますがこんなことも試してみました。

X-Pro2は中々特殊なカメラで、OVFつまり素通しファインダーでの撮影が行えます。ファインダーにはブライトフレームが表示されるので、構図はそこで確認できます。

更に言うと、OVF時にファインダーの端に小さなEVFを表示してピント確認ができたりするのですが、今回は使用しません。

OVFオンリーでの撮影でも、フォーカスポイントが表示され、AFを使うことができます。なのでAF対応レンズの場合はOVFオンリーでも結構撮れる。

しかし今回はMFのレンズ。ピント合わせ、つまり被写体との距離はどう図るかと言うと、目測になります。気分はローライ35ですよ。使ったことないけど。

せっかくなので、普段使っている絞り優先はやめてフルマニュアルでいきました。フィルムはUltraMax 400を想定。

築地で打ち合わせがあったので、その帰り道です。露出は一回計って、その後は状況に応じて勘で調整しました。

絞りはF8で、パンフォーカス撮影。これだと目測でも何とかなりそう(笑)

この写真はちょっと暗かった!もうちょっと絞りを開ければよかったなあ。

逆に明るすぎる。僕の露出感はまだまだです。

これは開放で撮ってやろうと、F2.8で撮影。見事に距離を測り間違えましたね(笑)

この上2枚はちょっと距離を調整してみたんだけど、見事失敗。

かなりハイキーになってしまいました。

ここから若干光も変わってきたので、絞り優先に変更しました。

こちらの写真も、家に帰るまで確認せずです。

感想

改めて、今回の試みのポイントは2つありました。

1つはフィルムカメラっぽい操作で撮影すること、もう1つは今回の試みの軸である撮影直後に写真を確認できないということです。

フィルムカメラっぽい操作で撮影する

今回色々試してみた、フィルムカメラっぽい操作。これは結構撮る画が変わってくるなと感じました。

フィルムカメラで撮ったときのドキドキ感というか、不安定感みたいなのが写真に反映されている感じです。自分がフィルムカメラで撮った写真がなんかいいなあと思っていた要素は、フィルムだからじゃなくて「マニュアル中心の操作から生まれたもの」によるところも結構あるなあと感じました。

ただキヤノンのEOS1vとかニコンのF100みたいに、フィルムカメラだけど操作系はほぼデジカメという機種もあります。なのでこの部分はフィルムというより「カメラが古いことによる操作系の制限」が撮影を面白くする部分で、その不自由さは新しいカメラでも作り出せたりします。ただ制限があるからその範囲でやろうと思えるところもあって、道具って大事だなと思いますね(笑)

撮影直後に写真を確認できない

今回の軸です。僕はここにフィルムカメラの楽しさの大部分を見出している説。最終的には素通しまで試してみましたが、これはかなり撮影テンポを変えてきましたね。

その場で確認できる場合、1発目に撮った写真から想起し、2発目にいく傾向にあります。所謂PDCAがその場で回ります。

対して確認できない場合は、その場面への執着が影響します。まあちょっとブレたかもしれないけど、ここの画はいいやみたいな。PDCAのPDで終わるんですよね。仮にその場面へ執着して、縦構図で撮り直そう、もうちょっと絞って撮っておこうって言うのはPに含まれるのです。

そして撮影から間を置いて、確認する。今回の写真は全て撮影から1時間以上開けてから確認しました。フィルムをスピード現像した場合、最短で確認できる時間を考慮したことによります。

これは撮影後の体験に入るのですが、フィルムが現像から返ってきたときのワクワク感に結構近いんです。これは記憶の定着スピードに起因する気がしました。今回は自分でPCに取り込んで現像しましたが、仮に他の誰かにSDカードを渡して、現像したデータとプリントをもらったりなんかしたら、かなりフィルムの一連の体験に近くなる気がします。

僕がフィルムで撮る理由

フィルムならでは・・・みたいな世界は、結構デジタルでも作り出せるなと感じました。

もちろん巻き上げがなかったり、装填作業がなかったり、ネガを見れなかったり、フィルムしかないことはたくさんあるんですけど。

ここまできて、フィルムで撮るのを止めるかと問われれば、答えはノー。フィルムは続けたい。

理由の1つは、カメラやレンズの選択肢がとても多いこと。現行販売されているフィルムが使えれば、何十年前のカメラでも選択肢に入ります。それぞれの時代で「これが最高!」というカメラやレンズが使えるのは趣味としては非常に深く、楽しいと思います。物としても質感が良いものが多いです。

ただデジタルに関しても、この流れはあるんですよね。例えば5年前のデジカメで撮った写真を、スマホやタブレットサイズで閲覧しても全然綺麗。フィルムカメラの方が歴史を引きずって楽しめる感がありますけど。10年くらい経ったら感覚が変わってるのかな。

もう1つの理由は、やっぱりフィルムが好きということ。

フィルムという媒体に魅力を感じてしまいます。

発色・表現力はもちろんなんですが、この部分はデジタルでも再現出来うるかもしれない。仮にフィルムで撮った写真と、それらしく現像されたデジタル写真を10枚ずつ並べたクイズをしたとして、それをすべて的中させられる人はそういないよなと思います。悔しいけど。

それでもフィルムなのは、フィルムを巡る一連の所作みたいなのが好きなんでしょう。撮った写真がフィジカルとしてそこにあるということだったり、1ロールの枚数制限が心地よかったり、現像に出したり、明日使うフィルムを前日に熟考したり・・・。

これらのほとんどは僕が今回実験したように、デジタルでも「っぽく」できちゃいました。体験としてかなり近いこところまで行って、「その場で確認できないことに楽しさを見出してる」説は結構ありました。じゃあデジタル使えばいいんじゃない?と問われると、いやそうじゃいんだよ〜と言いたくなる。なんか違うんだよな〜ってなるんですよね。

フィルムの場合は、1枚の写真を目にするまでに、これらの過程を通らざるを得ないということに僕は魅力を感じているのかも。これは色んな人に聴いてみたい。フイルムの撮影体験がデジタルでかなり細かく再現できた場合、フイルムやめますか?

prtimes.jp

さて非常に長くなってしまったこの記事の締めは、フィルム写真の展示のお知らせを(僕は出してませんが)。

フィルムフリークな友人達が参加する展示、#filmisnotdeadが5月26日(日)から6月1日 (土)の1週間、デザインフェスタギャラリー原宿で開催されています。

是非チェックしてみてください。

東京タワー2019|PENTAX 67 × Lomography 100

撮ったことのない東京を撮ろう。

そう思った5月上旬、「東京 写真」なんかで検索。そういえば、東京タワーを撮ったことがないと気付きました。

よく考えたら、遠目にしか見たことがなくて、近くまで行ったことがないかも。

数え切れないほどのフォトグラファーが東京タワーを撮っているはず。だけど改めて作例を見ることなく、自分なりに撮ってみようと思い、昼の少し遅い時間に東京タワーに足を運びました。

突然現れる東京タワー

神谷町で降りて、東京タワー方面に歩いていきます。

そこそこ高いビルがあったりして、すぐには見えない東京タワー。突然目の前に姿を見せてきたりします。

近くまで行ってローアングル。

階段で登る東京タワー

東京タワー、中腹の展望スポットまではエレベーター以外に階段で登るというオプションがあります。

今回せっかくなので階段で登ってみることに。

徐々に東京の街が小さくなってきました。シャッターを押します。

フレームインしてくる朱色の鉄骨。

階段は600段。PENTAX 67を持ってこれを登るのは中々しんどかったです(笑)

そして展望エリアへ

600段を登りきり、展望エリア。

この日は曇り気味で、スカッとした空の東京が撮れませんでした。またリベンジしたいです。

東京タワーカラーな物たち

東京タワーっぽいものに目が行くようになりました。

少し離れたところから

神谷町の駅へと向かう途中、ひょっこり顔を見せる東京タワー。

PENTAX 67と Lomography Color Negative 100

今回東京タワーを撮るにあたって、選んだカメラはPENTAX 67と Lomography Color Negative 100。67のレンズは105mm F2.4です。

ゆっくり、じっくり撮りたいなと思って。

lomo 100は安価ながらも、発色が良いなあと感じる好きなフィルム。ちょっと巻きにくいのが玉にキズ(今回も1枚分失敗しちゃった)。

段々慣れてきたPENTAX 67。今回の東京タワーは「こんな感じで撮れてるといいな」という想定にかなり近くて良かったー!

フィルム値上がりに臆せず、ガシガシ使っていきたいです。

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ただの休日、門前仲町と清澄白河、そしてNikon Z 7。

久々に妻と予定が合った休日、門前仲町から清澄白河まで散歩しました。

5月も半ば、気温は25度前後で、僕が一番好きな気候。ただ休日に限って曇天だったりするんですよね。

今回は、お借りしたNikonのフルサイズミラーレス機「Z 7」を片手に。

下町の雰囲気、門前仲町から

清澄白河は、ブルーボトルコーヒーの日本1号店が出来た辺りから、よく名前を聞くようになった方も多いのでは。

最近では、東京都現代美術館がしばらくの休館期間を経て、リニューアルオープンしました。

アクセスは都営大江戸線で、清澄白河駅へ。ただ、一つ隣の駅の門前仲町から歩くのも楽しいですよ。

門前仲町は下町の雰囲気が残る商店街もありつつ、富岡八幡宮、深川不動尊はじめいくつかの寺院があって趣深い街だったりします。

今回は立ち寄りませんでしたが、横丁もあるし、お酒が好きな人や写真好きにはもってこいです。

路地裏に入ろう

門前仲町から清澄白河、それぞれの駅のちょうど間くらいからは、路地裏に入ってみると面白いです。

橋を超えた辺りですかね、もうここは清澄白河エリアと言っていいと思いますが、静かな通りに、突然おしゃれな店が現れたりします。

散策するのにはとても楽しいエリアです。

生活と歴史、カルチャーが同居している感じ。人気スポットながら、どこかゆったりした空気が流れていて、僕はこういう東京が好きだなあ。

5月はバラの季節ですね

そうそう、5月はバラの季節。

民家やアパート、公園など各所で美しいバラを見ることができました。

ブルーボトルコーヒー

歩き疲れて辿り着いたのは、ブルーボトルコーヒー。

オープン当時は長蛇の列でしたが、今は時間を選べば落ち着いている様子。15時過ぎには並ばずに入れたりしますよ。

インプレッション|Nikon Z 7とNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sについて

ここから先はNikon Z 7とNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sについて。

本当はサラッと作例を載せて終わりにしようと思ったんですが、ちょっと書いておきたくなってしまいました。

前提として、私が普段使っているデジタルカメラは富士フイルムのもの。そして使い方は日常シーンでのスナップやポートレートが主です。

今回は日中、街中での利用のみで、高感度や耐久性などの観点でのテストはしていません。あくまで1日使った印象として。語れる範囲は限定的です。

この記事はPR記事じゃありませんし、ニコンから裏金もらってもいません。ストレートな感想をお届けします。

Nikon Z 7

まずZ 7、これは想像以上に良いカメラでした。

すみません、一部お気づきかもしれませんが、冒頭からかなりフォトヨドバシっぽく語るモードに突入してしまっています。物撮りもやたらと暗くなってしまいました。これを書いている部屋も、雰囲気を出すために間接照明だけにしています。

さて、画質については素晴らしいの一言。これは衝撃でした。特にダイナミックレンジは非常に広く感じられます。黒の粘りがとても好みで、ついついローキーで撮りたくなります。

EVFは各メーカーのものを覗いたことがありますが、Z 7のEVFが最高だと感じました。透き通って見えるというか、EVFを覗いてる感がないです。

シャッターフィーリングも良し。カメラを使っている、写真を撮っている、それがヒシヒシと感じられるシャッター音です。

AFについても不満は感じませんでした。今回Zの50mm以外にも、マウントアダプターを介してFマウントの105mmを少しだけ使ってみました。これに関しても問題なしです。

操作性については、従来のニコンユーザーであれば問題なく使用できると思います。僕は数年間ニコンを使っていたこともあり、感覚を思い出しながら使っていました。僕は絞り優先モードの撮影が主なので、レンズの絞りリングでF値を調整するインターフェイスが1番使いやすく感じるのですが、一般的なデジタルユーザーであれば、この操作性に不満はあまり出ないかもしれません。

グリップとても握りやすいです。

外観のプレミアム感は薄いなと感じます。40万円かあ。あとストラップは超ダサいです。無料でも要らないな(笑)

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

まず好みでない点から言うと、外観ですね(笑)おそらく最近のレンズのトレンドである、艶消しでフラットな印象を受けるデザインを意識しているのだと思いますが、どこかチープに感じます。これはマウント径の関係で仕方ないと思うんですが、寸胴だし(笑)

ただ不満な点と言うとそれくらいで、写りは非常に良いと思います。

歪曲は特段無いし、ボケもとても綺麗です。

開放F1.8、ピンとピークはキリリとしていて、ハッとする描写。周辺減光の感じも好きですね。

ちょっと絞って、おいしいF4.5です。グレープルーツも本望でしょう。

実勢6万円代で、この写り。サードパーティ製を寄せ付けないんじゃないでしょうか。

Zシリーズがんばって!

以上、大量の作例とインプレッションをお届けしました。

作例については、LightroomでRAW現像しています。NOT撮って出しです。

正直のところ、発表時の前評判があまり良くなくて、僕も横目で「フーン」ってなってた人でした。

発売以後、じわじわ「良い」みたいな話を聞いていて、いざ一日使ってみるととても良かったです。ただやっぱ僕の周りのカメラ友達(20代〜30代)の中ではあまり盛り上がっていない印象で、もっと評価されてもいいのに!って思いました(そもそもターゲット層から外れているのかもしれませんけど)。

今フジからマウント替えとなると、重い腰が上がらないのが事実であるんですが、背筋が伸びちゃう感じでした。

もっと良さが伝わって、「ニコンいいじゃない!」って感じになると良いのになあって元ニコンユーザーは思うのでした。

しまった、レンズは安いけどボディは結構高い。約40万円。とりあえず36、いや48で割ってみましょう。「私、意外といけるかも?」そう思ったら最後、後悔したらまた売ればいいですよ。

Fマウント資産がある方はマウントアダプターもお忘れなく。資産運用大事ですよ。単品だと割高なので、Z7とのセット購入がおすすめです。

誰か買ったら教えてくださいね!!

僕らのイタリア旅行日記 vol.11|ローマ編③

イタリアに行ってから、もうすぐ1年!!動揺を隠せません!年も元号も跨いじゃったよ・・・

未完のまま放置していたイタリア旅行記、写真を見ながら「あ〜ここ・・・行ったなあ〜」なんて思い出しながら、完結に向けて再開いたします。

ローマの港町、チヴィタヴェッキアへ

この日、本来の予定では「青の洞窟」に行く予定でした。

しかし現地旅行代理店のストライキにより、急遽ツアーがキャンセルに・・・妻は「青の洞窟」イタリア旅行をチョイスした大きな理由としていたため、これは非常にショックでした。

ただここでめげないのが我々!とにかく海があるところに行く!となって決めたのが「チヴィタヴェッキア」という港町。

ローマ中心部から北西へ、一応ローマ県にある都市です。

鉄道で行ったよ

午前中にコロッセオとフォロ・ロマーノを観光し、更に周辺散策の後、鉄道で別の地へ!めちゃアクティブじゃん・・・

午前中に伊勢神宮がっつり観光してから、ちょっと周辺観光してから鳥羽行く感じ!意外と行けるな!(三重ローカル)

イタリアの鉄道は自動改札がなくて、チケットを買ったらこのマシンで打刻しなければいけない。これしてないと罰金。難しいよ〜〜。

差し込んで、左に寄せると打刻されます。このルールがよくわかってなくて焦ってしまった・・・。

ちなみに乗った列車はこれ。イタリアの列車は基本的に外装が汚れてる(笑)

1時間ほどで到着

着きました〜。

すごく郊外って感じです。

海です!絶景ではない辺りが、逆にそそりますね(笑)

結構綺麗な海で、海水浴している人もチラホラいました。

ここの港からクルーズ船が出ているらしいです。帰りに日本人観光客グループと駅で遭遇しました。

ちょっと塩っぱかったパスタ。

寂れた観光名所みたいなところを発見しました。

落書きがやばい(笑)

ミケランジェロ要塞

駅から少し歩いた所にある「ミケランジェロ要塞」にやってきました。名前の通り、ミケランジェロが設計に携わった要塞(城)です。

港湾防衛のための要塞で、当初は教皇ユリウス2世によってドナト・ブラマンテに建設が委ねられ、1535年、パウルス3世のもとでアントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョヴァネによって完成された。要塞の上部のマスキオ Maschio と呼ばれる塔はミケランジェロの設計によるもので、要塞全体の名となっている。この要塞はローマ帝国時代の建築物の上に建てられており、おそらくはローマ海軍の兵営であったと考えられている。

引用元:チヴィタヴェッキア - Wikipedia

第二次大戦の頃、この街の古い建物は被害にあってしまったそうなんですが、ここは残ったようです。

確かにこれまで行ったイタリアの都市に比べ、新しいめの建物が多いなーって思ってたんですが、戦争の被害が及んだからなんですね。

日本聖殉教者教会 Chiesa dei Santi Martiri Giapponesi

これと言って観光するところがない街なんですが、実は日本人と所縁がある街だったりします。

「日本聖殉教者教会」と言う教会があり、これは日本二十六聖人に捧げるために1864年に献堂されました。

この教会は第二次大戦で被害を受けるも、戦後に復興。その際日本人画家の長谷川路可が招聘され、内部装飾に携わっています。

内部装飾の中には和装の聖母マリアが描かれていたり、全体的に日本画風の装飾と、教会の装飾にしてはユニークなもの。

画像引用元:Chiesa dei Santi Martiri Giapponesi | Port Mobility Civitavecchia

これ結構楽しみにしていたんですが、予定の時間になっても教会は開かず・・・しばらく待って諦めました。

ちなみにこの地にこの教会ができた理由は、慶長遣欧使節の際、支倉常長が降り立ったことを所縁にしているようです。

ご覧の通り、銅像もありました。

さらに宮城県石巻市(支倉常長が出発したところ)とチヴィタヴェッキアは姉妹都市で、2011年の東日本大震災の際は義援金が送られています。

帰りは途中下車してみた

車窓から見える田舎風景が良いなあと思い、帰りは適当に途中下車してみました。

すごくローカルユースな駅。世界では色んな人が色んな毎日を送っているんですよねー。当たり前ですけど。

観光地から外れるのは、旅の良い味付けと言うか、面白くする要素な気がしています。同じようなこと何度も言ってる気がしますが(笑)

次で多分終わり!

青の洞窟行けなかったのは残念でしたが、こういうイレギュラーも楽しいものです。イレギュラーが楽しめる夫婦で良かった(笑)

さて多分次回でイタリアを去ります!長かった〜!旅行終盤に向かうにつれ、シャッターを切る回数がどんどん減りました。疲れと、慣れみたいなのですね。

最終日はバチカンに行ってきました。なんとか旅行後1年を過ぎない内に書き上げたい・・・!

イタリア旅行日記の過去記事はこちらから!

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PENTAX 67のアイカップをAmazonで新品購入した話。

まさか1960年代に発売されたカメラの純正パーツが、新品で買えるとは。

今回はかなりニッチな話です(笑)

僕が使っているカメラで最もランニングコストがかかり(写真1枚あたりの)、重くて大きなカメラである、PENTAX 67。

通称バケペンと呼ばれるこのカメラのアイカップが、新品購入できたのです。しかもAmazonで。

AmazonでPENTAX 67の新品アイカップが買える

まずアイカップとは、ファインダー部分に点けるシリコンで出来たクッション材のこと。

ファインダーを守るためであり、同時に目を当てやすくする用途があります。

で、僕の買ったPENTAX 67(もちろん中古)はここが欠品してたんです。

まあいいかーって感じで使っていたら、メガネがめちゃくちゃ傷つきました(笑)

メガネが傷つくことに気がついてから、このカメラで撮影するのが少し億劫になりました・・・。

もう何十年も前のカメラだし、中古カメラ屋やヤフオクでアイカップを探すか・・・と思いつつ、ダメ元でAmazonを検索してみると

売ってる!

しかも新品でした。

PENTAX 67シリーズはPENTAX 67 Ⅱが2009年まで生産されていて、アイカップは67も67 Ⅱも共通なんですよね。

アフターの観点で製造しているのか、在庫がずっと残っているのか、よくわかりませんが、これは嬉しい。

PENTAX 67 のアイカップの付け方

アイカップの付け方ですが、ちょっとコツがいりました。

1.接眼レンズを本体から外す

まずは接眼レンズを本体から取り外します。ねじ込み式になっているので、すぐ外れます。

ちなみに接眼レンズがない場合は、中古屋とかで見つけて下さい・・・。

はい、外れました。

2.アイカップに接眼レンズをはめ込む

ここが説明書にも乗ってなくて(リコーが67の説明書をPDF配布しています!こちら

多分これでやり方あってるはず!笑

アイカップの内側に溝があります。

ここに接眼レンズをはめていきます。アイカップをちょっと伸ばしながら、ぐぐいっと。

3.はまった

はまりました。こんな感じになればOKです。

4.あとは接眼レンズを本体につけるだけ

1.の逆手順ですねーこれで完成です!

全然関係ない話ですが、僕はこの67の巻き上げレバー下(ASAHI OPT. COの文字があるとこ)のアタリが気に入っています。なんかかっこいいので。

いつまで買えるかな、使えるかな

文中でも述べた通り、PENTAX 67 Ⅱが2009年前まで生産されていたことを考えると、2019年現在ギリギリ残っていてもおかしくないアイテム。

とは言え10年経過しているし、いつ新品在庫が消えてもおかしくない気がします。

ちなみにAmazonで買える67関連アクセサリーは、アイカップ以外にマウントアダプターが購入出来たりします。ここら辺は67と67 Ⅱで互換性があるからこそでしょうね。また、色々探してみる(Amazon以外ですが)と、一部アクセサリに関しては購入できそうな感じでした。

富士フイルムのフィルム値上げの発表と共に、写ルンですWater Proof終了の話もありましたが、毎年何かが終わるフィルム界隈。修理が出来ないカメラも増えてきたし、修理屋さんも減る一方だと思います。

切迫感を味わいながら写真を撮るのも嫌だなーと思いつつ、こうしてたまに現状を噛み締めます。

気候も良くなってきたし、少しでも状況が長引くように、たくさんフィルム巻こうかなーって思います!

note.mu

フィルムは意外とローコストではじめられます。はじめは。興味ある方は是非ワタナベさん(ワタナベ (@sutougen) | Twitter )の上記noteをチェックしてみてください。

では、最後にまるで需要のなさそうな記事に、需要のなさそうな商品リンクを張って終わりますね(笑)

この記事が67ユーザの助けに、少しでもなれば幸いです。

平成31年、日常の中の桜。

しばらく写真撮ってない日々が続いていたんですが、桜が咲き始めて、また写真を撮るようになってきました。

と言っても、わざわざ出かける感じじゃなくて、職場と家の近所(笑) 

職場の近くの桜

今の職場は赤坂あたりにあります。

そこそこ背の高いビルがあったりして、ガラス張りビルに映る桜が見れたりします。

あと、アークヒルズの近くに「桜坂」という坂があって、有名な曲の桜坂ではないのですが、桜の名所なのかな?

仕事を抜けてふらっと一時間ぐらい撮ったのと、仕事終わりにライトアップを見がてら撮った写真でした。

家の近所

家の近所です。

近所のアパート周辺だったり、公園に咲いてるんですよねー。

休日に桜の名所なんて行くと、そこら中ごった返すものですが、日常の中にも桜はたくさんあります。

季節の花の中で、特に桜は象徴的だと思うのですが、僕は日常の中にあるこういう木々や花々が好きだったりします。

いつもそこにあるのに、一時だけ目を惹くというのが、刹那的で、普段は感じない日常の豊かさや潤いみたいなのを、強く感じられるからです。

そしてこちらはウチの玄関から。

隣のマンションの敷地に桜が植えてあって、ちょうど家の前の渡り廊下から見えるんです。

ここに引っ越してきたのは3年前で、この桜を見るのも4回目になりました。もうすぐ花が散って緑になります。僕はそれも好きで、たまにこの桜の木の写真を撮ります。こうやって家を出てすぐに季節を感じられるのは良いものです。

また来年。

 

今週のお題「桜」