No.26

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FUJINON XF56mmF1.2 Rレビュー|被写体の存在感を引き立てる解像感とボケ

2017年7月、僕はX-Pro2を手にしました。

X100Fで富士フイルムのカメラの魅力に取り憑かれ、もっと色んなレンズで撮ってみたいと思ったことが、X-Pro2購入のきっかけでした。

そんな僕が、X-Pro2の1本目のレンズとして選んだのが、XF56mmF1.2 Rでした。

中望遠単焦点を手にしたのは人生初。標準域に慣れ親しんだ僕に、新しい視点が加わった気分でした。

このレンズを通して、たくさんの写真を撮りました。1年以上を共にした愛用レンズを、たっぷりの作例と共にレビューしていきます。

XF56mmF1.2 Rの基本スペック

まずは基本スペックです。

市場価格は新品で8万円後半〜、中古で7万円後半〜ほど。少し高い印象を受けるかもしれませんが、気にならないほど写りが良いです。

  • レンズ構成:8群11枚(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ2枚)
  • 焦点距離:f=56mm(35mm判換算:85mm相当)
  • 画角:28.5°
  • F値:F1.2〜F16
  • 絞り羽枚数:7枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離:70cm
  • 最大撮影倍率:0.09倍
  • サイズ:ø73.2mm×69.7mm
  • 重量:405g
  • フィルター経:ø62mm
  • 発売年月日:2014年 2月22日
  • メーカー希望小売価格:¥131,000

詳細は公式をチェック!

外観とサイズ

寸胴と言ってしまうと聞こえが悪いですが、大口径レンズならでの重鎮感と言いましょうか。存在感のある外観です。

大きな前玉は見ているだけでうっとりしますね・・・。

付属のレンズフードは少し安っぽさを感じるプラスチック製。結構大きいです。レンズに逆さ付けで収納できる点は良いですね。

レンズに装着するとこんな感じ。だいたい倍の長さになりますね。ちょっとダサいかな…と思いつつもこれでずっと使っています。

XF23mmF1.4 Rの別売フードを使用することも出来ます。

X-Pro2に装着するとこんな感じ。そこまで不恰好では無い気がします。ボディとの重さのバランスも許容できるレベル。

手持ちのXFレンズと比較

サイズを手持ちのXFレンズと比べてみました。1番大きいのがXF10-24ですね。広角ズームなのでかなり大きい。XF56にはXF16が近しいですね。

横から。35mmの2本がかなりコンパクトなのでXF56が大きく見えますが、このスペックを考えると、十分コンパクトだと言えます。

上から。ちょっと撮り方が微妙で申し訳ないのですが、フィルター経は62mmで、XF16とXF35/1.4の中間くらいです。

僕はMARUMIのEXUSを使ってます

作例|XF56mmF1.2 Rの描写

作例と共に、XF56の描写の特徴を。

特筆すべきはやはりF1.2という開放値での描写でしょうか。

ブワッとしたボケに対し、ピントピークの解像度は開放から非常に高い。どんな被写体を狙っても、締りのある写真になります。

作例はすべてLightroomで調整したものになります。jpeg撮って出しの作例は購入時の下記記事で掲載しておりますので、こちらも併せてどうぞ。

また、逆光についても少し言及します。

前回のXF35mmF1.4 Rのレビューの際もLightroom調整後の作例でしたが、今後撮って出し作例をまとめたページも検討していきます。

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ポートレート

さてこのレンズを手に入れたら、まず試したくなるのがポートレート撮影。普段ポートレートをやらない人でも、このレンズの描写を見たら、必ずと言っていいほど撮りたくなるのでは。

ついつい絞り開放で撮ってしまいます。F1.2でのピント合わせはかなり難しいですが、極薄ピントが瞳にビッシリ決まった際のポートレート、たまりません。

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換算85mmで最短撮影距離は70cm。基本的に、モデルと一定の距離があるポートレート撮影になります。こういう遠くを見るような目の写真は、この距離感あってこそですかねー。

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最短近くまで寄って撮影。

ポートレートの色味に悩む。|X-Pro2×銀座でポートレート撮影 - No.26

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前方に植物を入れて、前ボケを作ってみました。何かわからないくらいボケます(笑)うるさくないボケですよね。

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後ろの玉ボケもきれいな円形です。

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新宿、思い出横丁へ。 - No.26

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【X-Pro2 × XF56mm F1.2 R】葛西臨海公園クリスタルビューでのポートレート。 - No.26

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こんな感じで、基本的に散歩に出かけたついでにポートレートを撮る私ですが、どんなシチュエーションでも、作品撮りっぽい力強い画になります。

スナップ・風景

換算85mmで撮るスナップは、標準域で撮るスナップとはまた違った印象の写真が撮れてなかなか楽しい。 やはりスナップでも開放で撮影しちゃいたい(笑)自分の目に入り込んだ場面を、かなりドラマチックに演出した感じの写真が撮れます。

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標準レンズには無い圧縮感が得られるのも、この焦点距離のレンズならではだと思います。

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イタリア旅行時の登場頻度は少なかったものの、風景撮影時によく活躍しました。

植物・物撮り・食事

植物を撮ったり、物撮りをするのも楽しいです。

街中で見かけた植物に、寄れるだけ寄って開放で撮ると、とても写真がうまくなった気がします。

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また、せっかくの中望遠です。少し見上げて遠くの木々を撮るのも楽しいですよ。 

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次は、物撮りや食事の撮影。

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先述の通り、このレンズの焦点距離は70cmです。70cmというと、僕(173cm)の腕の長さ(肩から中指の先)とほぼ同じです。結構距離ありますよね。

そのため、このレンズでの物撮りやテーブルフォトは若干のストレスが伴います。特に大きい物撮影を室内で行うのは厳しいですが、財布なんかはテーブルに置いて多少距離をとれば撮れます。

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目の前に出された料理などの撮影は難しいです。ただ、人が食べている料理の写真なんかはとても印象的に撮影ができます。また、自分が注文した料理などはトイレに立つフリをしてサッと撮るといいかもです。

逆光時のゴーストについて

デジカメinfoに掲載されていた内容ですが、逆光時に強い光源がフレームインしていると激しいフレア・ゴーストが現れる件。ちょうど参考になりそうな写真がありました。以下3枚はすべてjpeg撮って出しです。

1枚目は特に、思い切り夕日が入り込んでしまった写真です。フレアはいい味だと思いますが、このゴーストはちょっと気持ち悪いですね。

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これもモデルの頭にゴーストがかぶってますね。

DSCF7409-2.jpg

そしてこれは若干太陽をフレームアウトさせて撮った写真です。デジカメinfoにもありましたが、強い光源があってもフレームアウトさせるとゴーストが出なくなります。

そもそも太陽を思い切りフレームインさせてしまうとセンサー焼けの原因になりますし、このゴースト出現に頭を悩ませるシーンはそうないかもしれません。

良いところと気になるところ

おおよそ語ってしまいましたが、改めて良いところと気になるところです。

ゴーストについては、個人的にはあまり気にならない(そもそも逆光であまり撮らない・・・)ので、省きました。

良いところ

・F1.2という明るさ

・ザワッとするボケが最高

・開放からピントピークがシャープ

気になるところ

・AFスピードと作動音

・最短撮影距70cmであまり寄れない

AFスピードと作動音

オートフォーカスは若干遅いと感じます。AF-Cはあまり使用しないため、ここでは言及できませんが、ちょっと厳しいかも。

フォーカス方式はインナーフォーカス。静かなイメージですが、このレンズはシャコシャコとちょっと間抜けな音がします。この音のせいでオートフォーカスが余計に遅く感じるのは僕だけでしょうか・・・。

最短撮影距70cmであまり寄れない

先述の通り、僕の腕の長さが最短撮影距離です。このレンズしか所有してない場合、これはストレスフルなことかもしれません。撮影できるシーンに結構制約が出来ます。

X-Pro2購入当初、このレンズしか持っていませんでしたが、幸いX100Fを所有していたので、近くの被写体はそれで撮影していました。

そもそも中望遠レンズ自体、そんなに近くのものを撮影するレンズでも無い気がしますので、寄りたいときは別のレンズでぐーっといきましょう。

一度このレンズを通して写真を撮って欲しい・・・!

Xマウントレンズで最も長い間使っているレンズで、愛着も深いので作例も文字もたくさんになってしまいました。

とにかく良い写りのレンズです。普段は標準単焦点やズームレンズを使われている方は、一度このレンズの世界を試していただきたいです。さらに写真が楽しくなるはずです。

 XF35mmF1.4 Rも良いですよ

こちらもボケが魅力の明るい単焦点。結構寄れるレンズなので、XF56と組み合わせて持っておきたいレンズです。

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