「良い写真が撮れた気がする・・・!」
この感覚って、デジタルでもフィルムでも撮った瞬間は同じな気がします。デジタルはすぐに写真を確認してちょっと「実感」することが出来ますが、最終的には家で大きな画面で確認して、ちょっと編集して本当の意味で「実感」に変わります(僕の場合)。
フィルムは現像から帰ってきたときですね。
なので僕の場合、デジタルでもフィルムでも撮影時は「予感」です。
「撮れた」という過去形なのに「予感」を使うって何か変な感じですよね。写真ならではだと思います。
なんでこんな話をするかと言うと、久々に自分の写真を見て「おお、良いな」と思ったからです。
良い写真が撮れた予感がしたんです
この日、海外から届いたPortra160を入れてウキウキして外出しました。
思いとしては「バケペンのセカンドロールですごい写真を撮るぞ」と言うのと、「じっくり粘って妻の表情を色々引き出すぞ」という2つです。
上野に行くことになって、まだ青空のうちに撮影をはじめる予定だったんですが、久々にちょっと口論になり、日が落ちてきてしまいました。
もう撮影する気も失せてたんですが、喫茶店見つけてニタニタしてしまって、仲直りしました。
久しぶりに上野公園に行って、良い光の入り方をしているところを見つけたので、ここで撮影することにしました。
木の枝が落ちてたのでこれを使ってみて、「あ、なんか良いのが撮れるな」という予感。
さっきのショットは目に光が入らなかったな、と思ってもう1枚。
もっと笑ったところを撮ろうと思って、色々ちゃかしながら1枚。
良い時間が流れているなと思って1枚。
いつもより細かく指示出しして、ちゃんと表情作ってくれて、良い1枚。
フィルム装填を誤ったのか、思い切り感光してしまったけどとても良い、最後の1枚。
10枚撮り終えて「これは良いのが撮れた!」そういう予感がして、この日の写真は同時プリントも頼みました。ナイス自分。もうすぐ届きます。楽しみです。
そして実感したんです
そんなこんなで10枚、納品されたデータを見て予感は実感に変わりました。良いのが撮れたー。
そんな中でも最初の方に撮ったこの爆笑・ピンぼけ・日の丸ドーンな1枚が大好きです。
妻は表情作りがうまいし、最近は僕もそれに任せて撮影していたところがありました。だいたいクールな感じの写真になります。でもそれって僕と妻の関係性がちょっと仕事っぽい感じになっている気がしていて、最近どうにかしたいなーと思っていました。
バケペンの10枚しか撮れない緊張感、重くてシャッターを切るまでの必死感、そういうのも相まって、1回のシャッターを切るまでめちゃくちゃ粘ったのです。デジタルでも、この感覚はしっかり持ちたいなと思いました。
現像・スキャン・プリントは山本写真機店さんにお願いしました。とても綺麗に仕上げて下さって嬉しい。またお願いしたいです。
写真楽しいな!