喫茶店が好きです。
愛知県で8年間の強化トレーニングを受け、かつ自身も喫茶店をやっていたこともあり、人生における喫茶店総滞在時間は中々のものだと思っています。
北欧雑貨に囲まれたカフェや、西海岸風と言われそうなコーヒースタンドも、もちろん好きです。美味しいコーヒーに当たる可能性を考えると、そういうお店に入るのが得策だと思っています。
しかし僕はオールドな喫茶店が一番好きです。グラスに注がれた水とおしぼり、大きめのテーブルに、おしりが吸い付くソファ。たとえ店が忙しなくとも、一度腰掛ければゆったりとした時間が流れるような、そういうお店。
営業の合間や会社帰り、休日の本屋帰りなど、独身時代はすきあらば入っていた喫茶店ですが、結婚してから行く頻度が減りました。早く帰って妻のご飯が食べたいですから。しかしせっかくの東京暮し、高度経済成長と共に賑わった数々の名店に行かないのはもったいないでしょう。
そんなこんなで、古い喫茶店を紹介する「オールド喫茶ライフ」シリーズをはじめます。オールド喫茶の基準は明確では無いです。僕がオールドやと言えばオールドになります。
上野にある「COFFEE SHOP ギャラン」
さて記念すべき第一回目は、上野にある「COFFEE SHOP ギャラン」です。
上野のマルイのすぐ近く。営業開始は1977年、40年以上営業している喫茶店です。
おそらく東京の数あるオールド喫茶の中でも、結構有名な喫茶店なのではないでしょうか。人気店です。
お店の名前とコーヒーって書いてある看板が過剰にある感じ、名古屋のボンボンを思い出します。
店内は広々としていて、結構な客席があります。
僕たちが来店したのは日曜日の16時頃。前に3組ほどお客さんが待っていましたが、すぐに案内され僕たちの番が回ってきました。
良い具合に光が入る窓ぎわ席。ここに案内されたらラッキーですね。
窓ぎわ席をおねだりしたかったのですが、そうは言っていられず、中の席へ。
ギャランの席は、どの席もどっしりと構えられるソファ席。これがいい。
こういう、よくわからない銅の装飾があるのもすごい。いくらしたんだろう、と下衆なことを考えてしまいます・・・。
さっそく注文、いただきます
ブレンドコーヒー(650円)。いわゆる「ホット」ってやつ。
ホットココア(750円)。この溶けるか溶けないかの生クリームが喫茶店のココアって感じ。
チョコレートパフェ(950円)。これですよ。オールドスタイルパフェ。
チョコソースがかかってるから、チョコレートパフェ。潔さが良いと思います。
さっそく食べていきますよ。
生クリームにまみれたみかんがポイント。これ食べることで、皆一気に小学生くらいに戻るのです。
お母さんが所要で、今日は親戚のおじさんに1日あずけられることになった。普段はお母さんと行かない喫茶店、タバコの煙がもくもくしている。おじさんは僕が飲めないコーヒー、僕はオレンジジュースとチョコレートパフェ。
一人じゃ食べきれないと決めつけられ、お母さんは絶対に頼んでくれないチョコレートパフェをおじさんは勝手に頼んでくれる。案の条バニラアイスはどろどろに溶けて、生クリームが胃にもたれる。溶けたバニラアイスと生クリームの湖に浮かぶみかんの身に清涼感を求めて、すくって食べる。
っていう感じの、あったかなかったか曖昧な思い出を回想してしまうのです(笑)
パクっ。
くう〜!見たまんまの味がするよ〜!!
ちなみにこのパフェ、コーンフレークで底上げされていません。底までみかんが詰まっています。
さくらんぼは最後に食べる派です。
お店情報
店名:COFFEE SHOP ギャラン
営業時間:8時〜23時 年中無休
場所:〒110-0005 東京都台東区上野6丁目14−4 ▶Google マップ
※2018年10月現在の情報です
まとめ
ギャランには初めて行ったのですが、昔からの常連、若いカップル、外国人、本当に色んな層のお客さんが混在していました。店員さんもハイカラおばさんから、今風の若者まで、いろいろ。なかなかカオスなお店です。
一度席に着くと、まるで昭和の映画の中にいるような独特のトリップ感を覚えます。
飲み物も軽食も、なかなかのハイカラプライスですが、上野散策ついでにトリップしにいかがですか。
今回、これは僕がブログに書きたいことだから、お茶代は家計じゃなくて僕の財布から、と言うとニマニマして妻も同行してくれることになりました(笑)
こんな感じで、月に1回くらいのペースで「オールド喫茶ライフ」シリーズは更新していきたいと思います。
では!